ウイング眼科では2012年6月28日より超広角走査レーザー検眼鏡(optos200tx)
を導入しました。
従来の眼底カメラは30度の画角で撮影していましたが、この検眼鏡は
200度という超広角で撮影出来ます。
眼底検査というと散瞳薬(眩しくなる薬)を使ってから検査していたので、
車で来院された患者さんには施行出来ませんでしたが、これにより随時
200度で撮影出来るので患者さんの負担は激減しました。
また、optosは蛍光造影検査にこそ威力を発揮します。
これまでの蛍光造影検査は、眼底カメラを前にして
上下左右方向を向いて撮影し、その後にパノラマ画像として合成していました。
その為に、検査の途中で患者さんの気分が悪くなる事や、
画像合成がうまくいかない場合には病変部が欠けてしまったりする事もありました。
optosの蛍光造影検査は、眼底の80%を一望に出来るので上記の様な問題はありません。
更には、sloで撮影する為に、造影剤の濃度を下げても鮮明な画像が得られるので、
ショックなど副作用のリスクも大幅に低減される事となりました。
左側に網膜の裂け目が三つ見えます。散瞳薬を使わないでも
これだけ見えるのです。
スペクトラリスOCTで周辺部の剥離を確認できました。
ただし、蛍光造影検査の際には、普通の眼底撮影とは違って散瞳(眩しくなる薬を使う事)を要しますので、
車で来た患者さまには施行できません。