飛蚊症の眼底検査

その3

飛蚊症の眼底検査 その2へ

 網膜の血管から出血する場合としては、糖尿病網膜症の眼底や、網膜中心(分枝)静脈閉塞症などがあります。

下の例は網膜中心静脈閉塞症の出血です。これは乳頭の奥にある骨の篩(篩状板といいます)
で静脈が閉塞して、血液が溢れた状態です。
 患者さんは赤い小さな玉が視界を浮遊するのを自覚して来院されました。

 下は網膜静脈分枝閉塞症の例です。
 自覚症状としては上と同じですが、動脈と静脈の交叉する部位で出血します。

3次元で見てみました。静脈より出血しているのが分かります。
黄斑周囲が軽度盛り上がっているので黄斑浮腫を引き起こしつつあると思われます。
造影検査にて毛細血管の閉塞の程度を調べる必要があります。

飛蚊症の眼底検査 その4へ

 50歳以上に多い病気で、7〜8割が全身疾患を持っています。
 内科的検査と同時に、眼科的には無血管野を調べるために造影検査を
要します。