下図の患者さんは左目の視界にモヤがかかったような感じを自覚され、来院されました。
眼内に炎症を起こしています。
これは眼トキソプラズマ症といって、ネコの寄生虫が原因となって起こされた病気です。
右端に見える灰白色の部分がトキソプラズマ嚢子で、中でトキソプラズマの虫体が増殖している場合と、
虫体は死んでいるものの破れた内容物に対して遅発性アレルギー反応を起こしている場合とがあります。
他眼に病巣が発生する場合があるので、駆虫薬とステロイドの服用が基本となります。
治療終了後の全体像は下のとおりです。
その2